●● 成功の復讐 ●●
成功の復讐

経営の世界には「成功の復讐」という言葉があります。

過去の成功体験におぼれ、同じ手法をとることによってしっぺ返しを食らうことです。
人も企業も、自らが経験した成功パターンがあると、自然とその思考様式や行動様式を選んでしまいます。
ところが環境が変化すれば、過去の成功法則が通じなくなるのは当然なのに、成功体験があるからそれに固執して傷口が広がります。

ユニクロの例です。
強烈なマスコミ効果により本来なら顧客とならない層まで取り込んでしまったのでしょう。
実力以上の数字が上がってしまい、下降線になると同じ強さのマスコミの力がマイナスに働いたのです。
これはマスコミによる悪意のない「成功の復讐」です。

マクドナルドの例です。
それまで130円だったハンバーガーを「平日に限り半額の65円」とし、値下げ前と比べて、なんと5倍の売れ行きを記録した成功体験があったのです。
「価格でリーダーシップをとれば市場は反応する」という成功体験が"驕(おご)り"に変質したのでしょう。
インフレを先読みした値段に対する市場の反応は冷たいものでした。
これは市場からの「成功の復讐」です。

成功の復讐とは、物理学の「作用反作用の法則」と根本は同じです。

池の真ん中にA・Bと2つのボートを浮かべ、Aに乗った人がBのボートを押しますと、Bのボートは押された方向へ進むのは当然ですが、Aのボートも押した反対の方向へ進むわけです。

イソップの寓話(ぐうわ)「北風と太陽」では、北風が旅人の服を脱がせようとして強い風を旅人に吹きつけますが、旅人は飛ばされまいとしてよけいに強く服を押さえたという話も作用反作用の法則の働きでしょう。

こう考えると、世の中には、作用と反作用の力が繰り返し働いている場合が多々あります。恐ろしい力ですから、肝に命じましょう。

(たまちゃん)