●● ポジティブフィードバックの力 ●●
ポジティブフィードバックの力

「ビル・ゲイツ未来を語る」という本の中で、ビル・ゲイツは「ポジティブフィードバックサイクル」について述べています。
互換性をめぐる覇権争いの中で、ある規格がライバルに対して一定の優位性を持つと、後は成功が成功を呼び、やがてその規格がデファクトスタンダードになっていくという話です。

そして、「ポジティブフィードバックサイクル」に入ってしまうと、競争相手がそれを覆すのは、不可能に近いということです。


なぜなら、「ポジティブフィードバックサイクル」に入った商品とはコスト競争でとても勝てないからです。


「ポジティブフィードバックサイクル」に入った規格はシェアが高く、たくさん売れ、大量生産が可能で、開発コストなども大きく下がります。


たくさん売れているから当然誰の目にも触れやすく黙っていても広告宣伝がなされます。
こうなってしまえば、商品の良し悪しとか、個人の好き嫌いの問題ではなくなってきます。
作る側も使う側も大半がコストが安いほうへ流れます。これが市場原理です。
これは、ソフトウェアの互換性が問われる商品群(パソコン、ゲーム機、ビデオテープ等)では特に顕著に起こりやすい現象です。

シェアの拡大によってソフトウェア開発者が大きく流れ込み、良質なソフトウェアが安いコストで多く提供されるようになるからです。

そして普通、同じカテゴリーに複数の規格が両立することはありません。

両雄並び立たずといいいますが、ふたつの規格が同じように標準を確立することはできないのです。

(備後守)